今年2017年はユンジチの年
立川志の輔の落語の噺の枕を聞きながら
その内容がどんなに旧暦の暦がとても
優れているかということだったのですが、
確かに新暦よりも旧暦のほうが
季節や行事、収穫の時期など正しいのだと、
特に沖縄で生活をしていると実感するので
確かにそうには違いないなと、
そんなことを考えながら
旧暦やうるう年について考えていると、
そう、
今年2017年はユンジチの年なのです。
ご存じの方もいらっしゃるとは思いますが、
ユンジチといえば旧暦と深く関わっていて
いるのですね。
旧暦とは月の動きで図る暦法で
約4年に一度調整月を入れて
調整しながら正しい暦としています。
この調整月のことをユンジチ(閏月)といい
(同じ月が2回あるので)
神様から目が届かない月と考えられているそうです。
そのため決まりごとが多い供養行事や、
お墓の建て替え、仏壇や骨壺、位牌の取替えには
最適な月といわれています。
厳密には調整月の1か月間がユンジチです。
現在は、うるう年のある年をユンジチとしている
ことが多いそうですが。
そして今年2017年は、新暦の1月28日
(旧暦の1月1日)から翌年(2018年)の
2月15日(旧暦の12月30日)までが
ユンヂチとなります。
確かに供養行事は決まり事が多かったり、
お墓や仏壇に関しても1代で終わるものでなく
代々受け継がれていくものですので大変な面も
ありますね。
また、供養に関しても個人個人で考え方や
理想も違いますし。
とはいえ、
魔除けを飾るシーサーへの祈りの気持ちも、
幸せを祈る家族の気持ちも、
そしてご先祖様を想う感謝の気持ちも
皆同じなのではないかということを。
日々、ご先祖様に感謝の気持ちで
「うーとーとぅ」をしていたいですね。
私自身沖縄で祈りのシンボル、家の守り神の
魔除けのシーサーを20年以上制作してきたこと
もあり、ある年齢を過ぎたころから祈りの対象物
である仏具に興味をおぼえ、供養のモニュメント
や骨壺、お地蔵さんを製作してきました。
当初作品は自分用のためだけだったのですが、
家族や友人へのプレゼント。そして少しずつですが
お得意様からのご依頼で製作していました。
考えてみると今までシーサーは2万体以上
製作させていただいているのですね。
そのシーサーすべてが家の守り神として
それぞれのご家庭のもとに旅立ち、
今も飾っていただけていると思うと
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
そしてご先祖様と家族が繋がる
「心が繋がる家の仏具」の製作ができる
ことに感謝です。
これから少しずつではありますが
仏具の作品もご紹介させていただきます。
3日前に焼き上がったばかりの
生まれたての器をUPします。
沖縄の鉄分を多く含んだ赤土の器に、
琉球松の灰(自然釉薬)を高温焼成で
焼締めました。
自然釉薬の器を高温焼成で焼き締めること
へのこだわり。
通常の沖縄の陶器やちむんは、中温焼成が多いため、
短所としては少しもろく、吸水性があります。
(もちろん長所は温かみのある質感なのですが。)
末永く代々受け継がれる骨壺ですので、
なるべく吸水性がなく、湿気がこもらず、
器の内と外とで呼吸をする器。
(湿気の入れ替えを器自身が行なう)
大切なご家族のご遺骨を清潔感のある焼物の
器で安心して供養できる。そのような
骨壺を製作していきたいですね。
高さ 約14cm 径約17cm
お問合せはお気軽にどうぞ。
TEL098-957-1776
日々スタジオにて作陶しております、
直接作者へのご質問もお気軽にどうぞ。