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シーサーの置き方や歴史のこと

2017年11月27日日々のこと

沖縄の守り神シーサーについて

福木の下のシーサー

 

【シーサーの歴史】

現在、屋根の上や門柱、玄関やリビングに飾られるように
なったシーサーの置物ですが
沖縄の魔除け、守り神のシーサーはエジプトの
スフィンクスが起源だと伝わっています。
14~15世紀頃、シルクロードを経て中国から
沖縄へ渡ったものが「シーサー」となり朝鮮半島
から本州へ伝わったものが「狛犬」のようです。

 

 

シーサーの源流はエジプトのスフィンクスだった!?

 

スフィンクとピラミッドの最新の歴史通説では
スフィンクのあった場所に、後にピラミッドが
造られたそうで、スフィンクスとピラミッドの
関係性についても今後の調査や研究が待たれる
ところです。

 

シーサーは龍や麒麟のように歴史的に古くからあったもの
ではなくまだ、500年ほどの歴史のようです。
八重瀬町の石作り(石灰岩の)のシーサーが最古のものとされ
火災除けの守り神として置かれたのが始まりのようです。

 

琉球王朝では宮獅子と呼ばれ、また集落の
入り口にシーサーが置かれました、現在のシーサーは
雄雌1対で飾るのが主流となっていますが
それは特に戦後からで、戦前は一匹で置かれる
ことの多かったことも今も存在している歴史のあるシーサー
から容易に想像がつくことでしょう。

 

当初は石灰岩を利用した石造りのシーサーが
中心でしたが後に屋根瓦を葺ける位の高い
武家屋敷の屋根の上に余った瓦と漆喰で作った
漆喰シーサーとなり、現在の個人の住宅に
置かれるようになったのはかなり時代が経ってからです。

 

一匹で鎮座する石灰岩の素材のシーサー

 

離島で多く見られる屋根の上に鎮座する漆喰シーサー 一匹置き

 

 

【シーサーの種類や素材について】

歴史や住空間の移り変わりや変化と共に
シーサーの素材やその種類も変化していきます。

 

当初の素材は城の城壁や石畳に使用される
石灰岩で、その後 位の高い武士の屋敷の屋根の
上に屋根瓦と漆喰製のシーサーが置かれ、
その後コンクリート住宅の門柱の上に置かれる
焼物の素材へと主流が変わり、那覇市の壺屋焼きや
読谷村の窯元、その他各地に点在する陶芸窯元により
製作されました。
沖縄ブームの時期には観光お土産品に多く並んだ
プラスチック素材へと変わりました。

 

以前、お土産品卸売り業者さんとお話させていただいた際、
観光土産品店で販売されているシーサーの2~3割が沖縄産で
7~8割はベトナム、中国などの海外製造の輸入品ということでした。
海外生産品が多くなったのは沖縄ブームのこの20年ほどでしょうか。

 

このような現実があり陶器で製作する工芸品のシーサーを
多くの方へ知っていただきたく、WEBサイトの通販をオープンした
理由のひとつとなりました。

 

那覇市の壺屋通り入り口の陶器製シーサー

 

壺屋 東窯の陶器製の素焼きシーサー

 

【新しい素材】
素材としての石灰岩、漆喰、陶器、樹脂製、
最近では和紙製や、ガラス製のものも見られるようになってきました。

 

 

 

【シーサーの置き方】

魔除けや守り神として存在したシーサーですが、
後に風水思想に基づき、シーサーの向きは、
午(南)の方角へ向けると火災の防止に、
丑寅(北東)の方角へ向けるとと台風から家を
守る水難防止になるといわれています。
このことからも台風の自然災害の被害や、島国
特有の海風による火事の際のもらい火など沖縄
の土地特有の自然現象が関係しているようです。

 

沖縄ではシーサーの持ち主がこの日が良いと思う
飾り始めの日、そして持ち主の心地の良い場所に
飾ることがもっとも良いとされています。
現在は、風水師の先生方が、シーサーの飾る向き、
飾り始めの時期、色合いなど諸説出されていらっ
しゃいますのでそちらは先生方にお任せするとして
沖縄ではシーサーは神様そのものですので
方角や色合いなどの風水学を超えたものと
考えているのかもしれません。

 

個人的には風水師の先生とのシーサーでのご縁も
多くいただくのですが、風水師の方にも同じように
お話しをさせていただいております。ぜひ心の
休まる場所、しっくりくる場所に飾られてください。

 

 

 

【特性、耐久性や細工について】

 

石灰岩:素朴でシンプルな細工が多い、多孔質なので吸水性があり
藻や黒カビにより味わいが出てくる。

漆喰:沖縄の赤瓦を骨材として製作する、ユニークなものも多く
色合いもペンキなので色鮮やかなものも、色が褪せてきても
また塗り直しができる。

陶器 低温陶器:沖縄の赤瓦 細かい細工が可能。吸水性があり、藻や黒カビにより
味わいが出てくる。沖縄の風土にあっているが、県外の特に寒冷地
の冬季に屋外に置いていると凍って割れてしまうこともあるので注意が
必要。室内の玄関やリビングがお勧め。

陶器 高温陶器:細かい細工が可能。吸水性が少なく、表面は釉薬と呼ぶ
色ガラスでコーティングされているので色落ちしない。太陽光や
風雨に強いが、割れ物のため落とすと割れるので接着剤での固定が
お勧め。

樹脂:大量生産が可能、安価、軽量、太陽光に弱いので屋外に置いていると
プラスチックの素材が少しずつ分解する。

 

 

シーサーのデザインや値段も様々。
大量生産品もありますし、完成まで6か月掛かる展示会に出品する
作品もありますので幅があるのも当然もいえますね。

シーサーをお持ちになる方のライフスタイルにも関係がありますので
例えば小さなお子様がいらっしゃるご家庭ではお手頃なもの、
新築祝の品なのでシーサー職人の手作り品を送りたいというお声や
我が家だけのオリジナルを飾りたいとうお声もございます。

 

ぜひ皆様にとって良いシーサーとの出会いがありますように!